お子さんが「なんで勉強しなきゃいけないの？漢字を覚えられないと本は読めないし、算数ができないと買い物もできないでしょうと答えたことはありませんか？

 

しかし、プログラミングとなると、「普通に生活する分にはできなくてもいい」と考える親御さんが多いのではないでしょうか？

 

それでは、プログラミングを学ぶことのメリットをご紹介します。

 

就職の選択肢を広げる

家の中の電化製品を考えてみてください。

 

掃除機、洗濯機、テレビ、エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、そして炊飯器にもマイクロコンピューターが搭載されています。

 

例えば、テレビ番組を録画したいとき、番組表から番組を選んで「録画」ボタンを押すだけで、ボタン一つで録画できますよね。

 

しかし、その裏には「8月〇日の〇時から〇分間、ビデオスイッチをONにする」という命令があり、この命令はプログラムに書かれているのです。

 

このプログラムを作っているのが、プログラマーなどのプログラミング関係の人たちです。今の子どもたちが大人になる頃には、ITは今よりもさらに進化していることでしょう。

 

また、IoT時代の到来で、あらゆるモノがインターネットに接続されるようになっています。プログラミングができるということは、拡大し続けるプログラミング市場で活躍できる可能性があるということです。

 

物事を説明できるようになる

親御さんの中には、「文系に行けば、プログラミングのような複雑な作業をしなくて済む」と考えている方もいるかもしれません。純粋な文系に行けば、プログラミングのような複雑な作業をしなくて済むだろう」と考えている親御さんもいるかもしれません。

 

しかし、プログラミングは、プログラミング言語を学ぶだけではありません。

 

2020年から小学校で必修化される「プログラミング教育」は、プログラミング言語を学ぶのではなく、「プログラミング的思考」を身につけることを目的としています。

 

プログラミング的思考」とは、物事を設定する能力のことです。

 

例えば、普段から料理をしていない人がスパゲッティを作ろうとすると、フライパンに油を入れ忘れたり、切った野菜の大きさが違っていたり、ソースが出来上がる前に麺が茹で上がってしまったりすることがあります。

 

そんなとき、「段取りが悪かったのかな......」と思うこともあるでしょう。プログラミング思考とは、この「段取り」について考えることです。

 

段取りを考えるのは、料理だけではありません。仕事というのは、段取りを考えなければならない場面の連続です。文系の方でも、資料を作ったり、プレゼンをしたりすることはあるでしょう。

 

言いたいことをただ並べるだけでは、相手を混乱させるだけで、「いったい何が言いたいんだ？と相手を混乱させてしまうだけです。

 

伝えたいことを効果的に整理して、相手に「わかりやすかった！」と言ってもらうためには、「何が言いたいのか？効果的にメッセージを整理して、相手に「わかりやすかった！」と言ってもらうためには、「段取り」を考えることがとても大切です。

 

計画性や忍耐力など、仕事に必要なスキルを身につける

例えば、商品の在庫確認をするにしても、早くやる人と時間をかけてやる人がいます。

 

事前に作業の順番を考えていたかどうかで、スピードに差が出ます。

 

忙しい現代人は、受験勉強や家事など、限られた時間の中でたくさんのことをしなければなりません。

 

しかし、事前にしっかりと計画を立て、効率よく物事を進めることができれば、自由な時間や趣味の時間を作ることができます。楽しく過ごせると思えば、仕事も勉強も頑張れるはずです。

 

段取り力は、欠かすことのできないライフスキルのひとつといえるでしょう。

 

プログラミングは誰が作っている？

プログラミング教室やロボット教室に通うようになると、「もっとプログラミングを学びたい」と思うようになるのではないでしょうか。

 

中には、プログラミングが好きになったことで、大人になっても続けたいと思う子どももいるかもしれません。それでは、プログラミングに関連する仕事をご紹介します。

 

プログラマー

プログラミングの仕事といえば、プログラマーが一番人気でしょう。プログラマーとは、プログラムを作成する人のことを指しますが、プログラマーが活躍する分野は多岐にわたります。

 

家電製品や自動車などの工業製品だけでなく、ソフトウェアやアプリケーション、ゲーム、Web制作などでもプログラマーは活躍しています。

 

「こうしたい」「こういう機能が欲しい」といった要求に応じて、決められたプログラミング言語を使ってプログラムを作成します。

 

企業に所属する以外に、フリーランスで仕事を請け負うフリーランス・プログラマーもいます。

 

システムエンジニア（SE）

システムエンジニア（SE）の仕事は、一言で言えば「システムを設計すること」です。例えば、新しいソフトウェアを作るとき、いきなりプログラムを書き始めるわけではありません。

 

まず、どのような機能が必要なのかを明確にする必要があります。必要な機能が明確になれば、次はどのようなプログラムを作成すればよいかを考え、SEが作成した設計に沿ってプログラマーが実際にプログラムを作成することになります。

 

SEはシステム全体を統括する役割を担っており、時には開発費や生産期間の設定も行います。ほとんどの場合、システムを納品した後に発生した問題をフォローするのもSEの仕事です。

 

データサイエンティスト

データサイエンティストの仕事は、一言で言えば「データを分析すること」です。インターネットの普及により、多くの情報が簡単に手に入るようになりました。

 

ある商品を買いたいと思ったとき、訪れたお店のすべての商品から選ぶのではなく、インターネットを使ってさまざまな情報を集め、吟味して選ぶことができるようになりました。

 

その一方で、商品を作る側、売る側は、買い手や消費者層の好みをより細かく見分ける必要が出てきました。

 

データサイエンティストとは、膨大なデータを分析して、こうしたビジネスに必要な情報を見極める専門家のことです。

 

彼らは仕事だけでなく、WebやSNSなどからデータを収集し、独自の分析手法で必要な情報を抽出していきます。

 

膨大な量のデータを扱うため、プログラミングだけでなく、統計学や経営学など、多くの知識が必要になります。

 

事務（Excelのマクロ等）

学校や会社の管理など、昔は紙で管理されていた名簿や給料などのものが、今ではコンピュータで行うのが普通です。

 

代表的なソフトとしては、データの管理や計算を効率的に行うための表計算ソフト「エクセル」があります。

 

エクセルにはマクロ機能がついています。事務作業の中には、操作手順が毎回同じようなものもあります。マクロ機能を使えば、一連の作業を自動化することができます。

 

マクロは、マイクロソフト社が提供するプログラミング言語「VBA」を使って記述されており、VBAを使うことで、より複雑な作業を効率化するプログラムを作成することができます。

 

まとめ

プログラミング必修化を前に、「私はパソコンや機械が苦手だけど、プログラミングができるようになるのだろうか？」と不安に思っている方もいらっしゃると思います。

 

しかし、あまり心配する必要はありません。料理が苦手な人でも、何度も練習しているうちにできるようになります。最終的には、数分でさっと作れるようになります。

 

プログラミングも同じです。恐れずに挑戦してみてください。